実際に聴く中国人大学生を取り巻く”内巻”の実情。声なきデモを、卒業式でゾンビと化す学生達。

こんばんは、Local Tourist(ロカツリ)です。

今夜も独り言に付き合ってくれるみなさん、ありがとう

今年の夏は新しい仕事を始めたことにより、中国人(特に大学生)と接する機会が格段に増えました。

今後を担う世代の子とお話する機会があるのはとても嬉しい事。

彼らからは日々、多くのことを学んでいます。

その中でも、省や学校を問わず学生達が全員口をそろえて言うのが、”内巻”(または”巻”)という新しい言葉。

一言でシンプルに説明をすると、『内なる競争』※個人的解釈です。

聴くと、現在中国では若者の失業問題が深刻化しており、有名大学を卒業したとしても働く先がない。

大卒では学歴が不十分であり、全員大学院へ進むのが当たり前になっているとのこと。

そうすると何が起こるのか?学歴競争の激化。ここで問題なのは、頑張ればなんとかなるという状況ではないということ。

頑張っても同じなのである。

以前は、いい大学や大学院卒業をしている人は就職が見つけやすかったとしても、今では全員が大学院卒業を目指し優秀な人材が多く輩出しながらも、働き口は限られている。

結果として学歴があっても就職先が限られてる為、倍率は高いままなのだ。=失業する若者が毎年莫大な数で増えていく。

実情はこちらのニュースで詳しく書かれているので、もっと知りたい方はこちらから飛んでみてください。

中国で若者の失業問題が深刻化 大卒者が適切な仕事見つけられず | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM091BY0Z00C22A7000000/

https://news.yahoo.co.jp/articles/4369406ae7da8548d180f4eea5f7b44f8459368b

当たり前だけど彼らにもプライドがある。学歴競争を勝ち抜いてきた彼らが選ぶ就職先はどこでもいい訳ではない。

少なくともこういう仕事がしたい。などといった野望があって夢だってある。

ずっと頑張ってきたのに結果が失業なんて、と現実が彼らのプライドを簡単にポキッと折ってしまう。

卒業=死、晴れやかな卒業式では現在ゾンビスタイルで写真撮影するのが流行っているとも言われるほど深刻で、決して笑いごとではない。

挙げる事の出来ない声を彼らなりに挙げている。

関係を重視する中国社会では権力やお金でなんとかなる子も居るかもしれないが、自分でなんとかしなければならない子の方が圧倒的に数は多いと思う。

日本人の学力低下が囁かれるなか、彼らの学力は本当に高い。(もちろん全員と言っている訳ではないです。)

それは短い時間を過ごすなかでも気づかされることが多々ある。

勉強以外に楽しいことはしてるの?と心配になる子がほとんどなくらい。

正直不安を吐露する学生の姿を見るのは心苦しい。応援することしかできないけど、せめて共に過ごす時間を楽しいものにしたいと願う。

日本へ初めて来日して、初めてハンバーグを食べて美味しい!と言った子の顔や、大好きなプラモデルを走って買いに行く子の姿や、夜中にカップラーメン・スナックを買って帰ってきては、差し入れ!と言ってジュースをくれる優しい子たち、、。

政治や歴史について質問してくる子ももちろんいるけれど、今はフラットに意見交換ができる。

大学時代にこういったセンシティブな話題は避けていたけど。

仕事中、中国語を使用することが多かった為か、中国人に対しての差別?に似た行為を何度か受けたことがある。

直接酷い言葉を言われる訳ではなくとも、目や雰囲気、言葉で読み取れる。

学生に対しての行為も何度か目にしたことがあって、とても残念に思う。

あぁ、差別ってこんな感じだよね。と日本に居ながら外国人の気持ちになることができた。

アフターコロナの影響でインバウンドが復活してるというのも関係あるかもしれないが、明らかに「え?」と疑問に思うことも多々あって、印象というものは本当に怖い。

私の個人的見解ではあるものの、メディアによるイメージの刷り込みは多いに影響していて、もしメディアなどを通して特定の国や人・民族に対しネガティブな感情を抱いている人がいるのであれば、どうか、そのネガティブな感情を抱く前にその国の人と話したり、実際にその国へ行くことをお勧めする。

そこで改めて判断してもらいたい。

完全に解決することも、正解も不正解もない。ただ、心から世界が平和であって欲しい。

「過去はかえられなくても未来は変えられる。未来は過去をも変えられる。」と伝え続ける。

「他国の友人の国と戦争をしたいと思うか?」この言葉を胸に、これからも彼らの友人であり続けたい。

日本に来てよかった。また来たい。って思ってもらえるように。

話は少し脱線したものの、またいつか話をしよう。

独り言に付き合ってくれて、ありがとう。

おやすみなさい。お疲れ様

By Local Tourist(ロカツリ)

Hello, I am the writer of this blog. Local but at the same time im a tourist too! :D

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