vol.11「素直、前向き！高槻食材を全世界に轟かす！」

「あぁ～今日はハンバーガーが無性に食べたい。」と思う日がふとやって来ては、MacDonaldにお邪魔すこともあれば、アメリカの雰囲気に本格バーガーも味わいたいと足を運びたくなるアメリカンダイナーが大阪・高槻市にあります。その名も【T’s★diner】

ルーツであるアメリカンダイナー

オーナーの寺川裕之さんは西日本ハンバーガー協会の理事長でもあり、ハンバーガーイベントを企画・プロデュースし、自店のみならず全国のハンバーガー文化の発展のため、日々活動をしている方です。

ご縁があり、取材をさせていただく事ができたのですが、私が初めて足を運んだのは、2021年のハロウィンの時期。友人とせっかくハロウィンだからアメリカンな雰囲気味わいたいね！とランチをしに行ったのがきっかけでした。

外観から内装を含めて拘りが見られて、本当にアメリカに居るような気がして、気分も最高に盛り上がったものです。

何よりもハンバーガーがビッグサイズだけど胃もたれせず、美味しかったのが記憶に残って、今回またふとハンバーガーを食べたい欲が出た頃にお邪魔させてもらいました。

コンセプトはアメリカの50’s＆60’sで、アメリカや日本で買い付けた品々。ハロウィン時期はさらに気合を入れて装飾されています。

そして店内の一番のこだわりは、オーダーメイドで作ったベンチシート。雰囲気を醸し出すのに重要な役割を果たしているベンチシート。納得です。

ちなみに、50’s、60’s特に60年代を愛する私はアメリカンダイナーに対して憧れを抱いていました。

様々な映画にも登場するアメリカンダイナーですが、私の中で今も印象深く残っているシーンがこちら。

初めて観た時は衝撃で、お腹抱えるくらい笑いました。（笑）でもこのわちゃわちゃした感じが好きで、あ～ドライブしながらダイナーでひとくつろぎするのって憧れるな～なんて思っていたものです。

その他参照：https://www.thatmomentin.com/15-classic-diner-movie-moments/

高槻市への地域愛溢れる【T’s★Diner】

メニューが豊富ななか、私が迷わず選んだのがお店の看板メニューでもある高槻バーガー。

この高槻バーガーには、高槻市の特産品等をふんだんに使用されていて、かつヘルシーに仕上げているハンバーガーなのですが、その特産品というのが高槻トマトに、玉子、高槻寒天BBQソースに服部しろうりを使用したピクルスと高槻三昧。はじめはトマトから、少しずつ現在の高槻バーガーになるまで３年間かけて今のカタチとなり、耐えずブラッシュアップをしていっている逸品。

特に服部しろうりは初めて耳にしましたが、江戸時代に徳川家康公が召し上がられて絶賛したという幕府の献上品としても高く評価されていた服部しろうり。今回は季節的に口にできていませんが、７月８月であれば出会えるかもしれない幻の食材です。

ハンバーガーを通して高槻の魅力をもっと知ることができる、まるごと高槻市を味わえるご当地バーガー！！

丁寧に美味しいハンバーガーの食べ方も書いているので、ぜひお店でご賞味あれ。

２度の衝撃を受け、深まるハンバーガーへの愛

かつて昔MacDonaldでバイトしていた寺川さん。ハンバーガーへの愛がさらに深まる２度の衝撃を味わったそうです。

１度目は、渡米した時、２度目は当時住んでいた愛知県のハンバーガーダイナー『ケーズピット』。ケーズピットで修行を積み、地元の高槻へと舞い戻った寺川さん。そして、2006年の10月に晴れてオープン。ただ、開店当初は100円バーガーが主流だった時代で、1000円するグルメバーガーを提供するお店は数少なかったそうです。そのギャップにハマってさらにハンバーガーへの愛を深めた寺川さん。その道のりは決して順風満帆ではありませんでした。

開店当時はお客さんが多かったものの、数日後には客足が一気に減り、一度に天国と地獄を味わい、高槻食材について批判されることも笑われることもあったけど、ホントに美味しいハンバーガーを味わってほしい！とコツコツ頑張っていった結果次第に受け入れられた高槻バーガー。ここまでの歩みは本当に感慨深いものだと思います。

現在では、小・中学校に出前授業を行い、高槻の食文化や高槻バーガーについて学生に伝える活動も行っているなかで、学生さんが来てくれたり、高槻バーガーについて研究をして発表会ま行われることから、町に浸透しつつあると実感しているのだそうです。取材の数日前にも小学校でプレゼン大会が行われたり、大学生がSDGsを絡めた研究をしてプレゼンテーションをしてくれる。文化がなかったところから文化を生む大変さ、でも努力は報われるとお話を通して実感しました。